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[All About NuAns]これまでにはなかった、まったく新しいスタイルのモバイルバッテリー「ROLLDOCK」

2018.04.15

 

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NuAns ROLLDOCKは、これまでご紹介した中でもずば抜けて新しいスタイルのデザインです。何の先入観も持たずに、冒頭の写真を見ていただいて、これが何か想像付くかというと、正解を出すのは相当難しいのではないでしょうか。

展示会などでも、この状態で置いておくと、まずはその素材感と、これまでに見たこともないような造形であることから、手を伸ばして触りつつ、それでもなお、それが何かが分からずに少しの間考え込む方が多くいらっしゃいます。そこで、これは「まったく新しいデザインのモバイルバッテリーです」と話しかけると、みなさん非常に驚かれるのがいつもの光景です。

今回は、このROLLDOCKについて、深く掘り下げてみたいと思います。

ROLLDOCK02.jpg・既存のプロダクトの抱えている問題を解決したい

ROLLDOCKは、これまでのNuAnsシリーズと同様に、製品開発の最初には世の中にある製品の問題点を解決したい、というところから始まります。NuAnsシリーズがデザインが良いと評価していただくことが多いのですが、ただ、我々としては単に見た目が良い製品を作りたいということで開発を始めた製品はありません。

すべての製品に×と○のイラストがあり、「これまではこういう問題があったところから、こういう風に解決しました。」というメッセージを込めています。ROLLDOCKで解決したかった問題とは、前回ご紹介したTAGPLATEとも近い、ケーブルとバッテリーの組み合わせによる使い勝手の悪さ、見た目の悪さ、でした。

市販されているモバイルバッテリーのほとんどは、複数のUSB端子を備え、ケーブルは用途に合わせて別に用意する必要があるものです。これは汎用性がある良い面もありますが、スマートではない悪い面もあります。まずは、ケーブルとバッテリーが分離しているので、一緒に持ち運んで使うことが前提なのに、忘れてしまうことがあります。また、収納もバラバラになってしまうので一緒に入れるケースなどが必要になりますし、ケーブルの長さが収納時にも邪魔になりますし、充電するときにも余分なケーブルを晒さなければいけません。

iPhoneに絞って考えれば、iPhoneを充電するという一番重要なことがスマートにできれば、それが何よりも良い結果なのではないでしょうか。

ROLLDOCKは、シンプルにバッテリーとケーブルを一体化させ、ケーブルが絡まることは絶対になく、そして収納も簡単に美しく持ち運ぶことができる一体型のモバイルバッテリーなのです。

ROLLDOCK03.jpg 

ROLLDOCK04.jpg 

ROLLDOCK05.jpg使用していないときには一体何か分からないような佇まいでありながら、くるっと開くことができて、そこにはiPhoneやiPodが充電できるLightningコネクターが隠れており、スマートに充電をすることができるのです。前述のような市販のモバイルバッテリーの問題点をすべて解決したのが、ROLLDOCKなのです。

ここでいったん、下記のビデオをご覧ください。これで、どんな製品かがすぐにご理解いただけると思います。

・使っていないときの佇まいを大切に

NuAnsシリーズで大切にしていることは、「使っていないときにも美しく」ということです。これまでの製品でもご紹介したとおり、使っていないときには端子を露出させなかったり、いわゆるガジェットのようなモノから、インテリアやファッションに寄ったモノに仕上げていきたいという思いがあります。

ROLLDOCK06.jpgROLLDOCKは、まさにそれを象徴するかのような製品で、クルッと回して開けばモバイルバッテリーに早変わりし、クルッと回して収納すれば、小物入れのような、ポーチのようなスタイルになります。文具と一緒に置いてあっても、何の違和感も感じません。磁石が仕込んであって、気持ち良く閉じることができるのもポイントです。

NuAnsシリーズに共通するフェルト素材の温かくも撫でたくなるような質感と、既存のいわゆるガジェットにはないインテリアや文具などにもマッチするカラーバリエーションが、これまでのモバイルバッテリーの概念を根底から覆してくれます。

・驚きのデザイン提案

当初、外装の素材感はブランド共通としてコンセプトがあり、それ以外にはバッテリーとケーブルの一体化と端子から滲み出るガジェット感を無くしたいくらいのリクエストでした。それだけの情報からTENTが産み出してきた提案は、私が想像する範囲を大きく超えるものでした。正直なところ、TAGPLATEと同時に出てきているのですが、私はROLLDOCKの方が圧倒的な衝撃を受けました。

ROLLDOCK07.jpg基本的にはすべての製品に2つの異なるコンセプトの製品を作りたいと考えていました。人々の使い方は1種類ではないので、異なる角度からの提案をしていくのが良いと思っていたからです。モバイルバッテリーという製品について、基本コンセプトは同じながらもTAGPLATEROLLDOCKはまったく異なる使い方を提案してくれます。

ROLLDOCK10.jpgそれにしても、バッテリーをフェルト生地で巻いてしまうということで、使っていないときの佇まいをまったく異なるものにして、そこにケーブルが埋め込まれていて、Lightning端子が出ているなんて、こんなデザインは世の中広しといえども、誰も作ったことのないものだったと思います。この時がTENTとの初めての仕事でしたが、驚きと共にワクワクして仕方ありませんでした。

・デザインだけではなく、使い勝手も考え抜かれたROLLDOCK

ここまで見た目や質感、佇まいあたりの表面的なデザインの話をしてきましたが、実はこのROLLDOCKは使い勝手も非常に良いのです。

まず、見せたくないという理由から端子を隠すようにしているROLLDOCKですが、これが端子の保護にもなりますし、コネクター周りの断線なども防ぎ、かつ端子が出ていることでバッグなどにしまったときにその端子が他のものを傷つけてしまうということがなくなります。旧来のモバイルバッテリーとケーブルだった場合には、抜き差しを何回もしますし、ケーブルの端子は両端ともむき出しですから保護のためにポーチに入れたりしています。ROLLDOCKは見た目だけではなくて、安全に持ち運ぶというところにもしっかりと配慮されているのです。

肝心のiPhoneへの充電の際にも、まずはモバイルバッテリー部分が「枕」となるために少し起き上がった状態になっています。これが、iPhoneを使うのに最適な角度だということはご存じでしたでしょうか。

ほんの少し角度が付いていることで、ユーザーが画面を見やすくなり、たとえばメッセージや通知が来たときにもすぐに操作することもできます。完全に水平だとのぞき込まなければいけませんし、操作するのも困難です。そして、iPhone Xの場合にはFace IDを使えるようになるという大きなアドバンテージがあります

ROLLDOCKを開発していたのは3年ほど前ですから、iPhone Xが出てくることなどまったく知りませんでした。しかし、この大きなアドバンテージを発見したときに、TENT青木氏に「さすがは先見の明がありますね」と冗談で声を掛けたら「そうなんですよ、先を見通せる力があるんです」とお茶目な返事をくれました。

・充電だけでなく、iPhoneクレードルとして使えるROLLDOCK

ROLLDOCKをただのモバイルバッテリーと思っていただいては困ります。iPhone用のクレードルとして使えるように設計してあるのです。これがROLLDOCKの大きな魅力のひとつです。

TAGPLATEと違い、ROLLDOCKはデータ同期もサポートしています。付属のケーブルをコンピューターと接続すれば、MacであればiTunes経由で自動的にバックアップをしたり、ファイルや画像の同期を行なうことができます。

ご紹介したビデオでも出てきますが、自宅やオフィスではキーボードの横やラップトップPCの横に拡げてiPhoneをセットしておいていただき、充電と同期を同時に行なうことができ、そのままケーブルを外してクルクルと巻いて出かけ、外出先でもクレードルとして充電とスタンド機能を提供してくれるのです。

ROLLDOCK12.jpgちなみに、iPhone用のクレードルはApple純正も含めてほとんどがかなり角度が付いた、ほとんど立っている状態のものが多いと思います。しかし、それだと実際には見やすさはあっても、操作するのには向いていません。ROLLDOCKのような根変えるタイプの方が使い勝手が圧倒に良いのです。

そしてそして、とても大事なことは「ROLLDOCKは個別に充電する必要がないので、常に充電されている」ということです。前述のような使い方をしておいてもらうと、自宅やオフィスでは同期と一緒にiPhoneの充電だけでなく、ROLLDOCKの充電も同時に行ないますので、ROLLDOCKを個別に充電する必要がないのです。

ROLLDOCK11.jpg一般的なモバイルバッテリーは、モバイルバッテリー自体への充電を忘れてしまうということがよくあります。それは、iPhoneの充電とは別にモバイルバッテリーに充電する必要があるからです。しかし、ROLLDOCKではたった1本のケーブルで両方を充電してくれるので、感覚的にはROLLDOCKを使ってiPhoneを充電していれば、自動的にROLLDOCKも充電されているということになるのです。ROLLDOCKをLightningケーブルとして使うということができる、と考えていただいても良いかもしれません。

なお、同時に充電と書きましたが、実際にはiPhoneから先に充電するように設計されていますので、iPhoneのバッテリーが無い状態なのにROLLDOCKへの充電があるために、iPhoneの充電が遅くなるということはありません。こういった、細かい配慮も含めて、ものすごく細部まで考え抜いて作っているのが伝わると嬉しいです。

・3大デザイン賞を受賞

世の中にはたくさんの賞がありますが、プロダクトデザインという分野において、日本を含めて世界でも有名なデザイン賞は「グッドデザイン賞」、「iFデザインアワード」「Red Dotデザインアワード」の3つではないかと思います。「グッドデザイン賞」は主に日本がメインとなりますが、「iFデザインアワード」と「Red Dotデザインアワード」については、世界でも知名度の高い権威あるデザイン賞だと言えます。

ROLLDOCKは、この3つのデザイン賞すべてを受賞しています。これまでにないデザインやコンセプト、使い勝手など、私がここまで説明したようなことが評価された結果だと思っており、一緒に作り上げてきた一人としてとても嬉しいです。

ROLLDOCK01.jpgTAGPLATEROLLDOCKのどちらを買うべきか

どちらもモバイルバッテリーなので、どちらを選べば良いのかを迷ってしまうと思います。私からお伝えする正解は「両方買う」ですが、どちらかにしたいという場合には下記の表を参考にしてください。モバイルバッテリーに求めるものによって、変わってくると思いますので、容量や同期が必要なのか、カラーバリエーション、価格などを基軸に比較してみてください。

ROLLDOCK08.jpg.001.jpeg

というわけで、長々と書いてきたROLLDOCKのすべてですが、ここでいったん終わりにしたいと思います。店頭などでも置いておいてなかなか伝わりづらいので、正直なところTAGPLATEの方が圧倒的に売上数が多いのですが、NuAnsを象徴するのはROLLDOCKの方ではないかなと思っています。

ROLLDOCK09.jpg 

[All About NuAnsバックナンバー]
・Vol.1 はじめの一歩
・Vol.2 はじまりのはじまり
・Vol.3 TENTとの出会い
・Vol.4 クリエイティブユニットTENT
・Vol.5 TENTとトリニティ、そしてNuAns
・Vol.6 NuAnsというブランド名に込められた想い
・Vol.7 基本のコンセプトは「ニュアンスのある生活」を提供すること
・Vol.8 これまでにないニュアンスを提供するために【素材編】
・Vol.9 新しい回答は、ケーブルとの戦い。
・Vol.10 NuAnsの最初の製品「MAGDOT」は一番シンプルなケーブルホルダー
・Vol.11 デバイスたちの居場所を定義する、「MAGMAT」と「MAGFIT」
・Vol.12 ケーブルを再発明。すべてを再設計したケーブル「BANDWIRE」
・Vol.13 最高の使い勝手と心地よい手触り、インテリアとも馴染むモバイルバッテリー「TAGPLATE」
・Vol.14 これまでにはなかった、まったく新しいスタイルのモバイルバッテリー「ROLLDOCK」

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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